2010年に学園の竣工に立ち会って亡くなられた和田淑先代校長の名を記念したホールは、授業で使用されるだけでなく、文化、教育関係の催しや、雨天時弥炎天下時の運動、地域への開放を意図した施設である。動線を分離し、前面道路から調節アプローチできる計画としている。前面空地の確保等、行政とは密接な協議を重ねて計画を進めた。
可動座席を中心に設け、平土間にもなれば階段教室にもなるフレキシブルな計画としている。このアイディアは、先日の恵泉女学園のコンペ等、しばしば別の教育施設計画にも提案している。狭隘な都市部の教育施設には有効なアイディアだと考えている。