2012年

群馬県立農業試験場の建て替えに伴うオープンコンペがあり、それに応募しました。以下はそのコンセプトです。


全体に植物や生命のイメージを彷彿とさせるような、オーガニックなデザインとした。これは農業技術センターの堅いイメージを融解し、子どもたちから大人まで、環境学習の場として、広く下し生まれるような施設づくりを目指した。

中庭を中心に全ての施設を取り囲んで形成し、回廊でつなぐ構成とする。これは、中庭部分に既存建物を残し、施設完成後に施設を解体させるという構成で、既存から新築へシームレスに移行することも意図している。

屋上を徹底的に緑化し、一部には試験用の作物を植え、実験や環境教育にも使うとともに、効果的な断熱層として機能する。

合わせて、ウインドタワーを提案し、夏は冷房に、冬は太陽熱で温めた空気を循環させ、冷暖房負荷を減少させ、回廊や居室の省エネルギー化を実現する。ウインドタワーは同時にデザインのアクセントともなることを意図している。